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前方が涙にゆすれて

甘木から田主丸へ帰る途中、ラジオから流れてきた曲に思わずジーンとしてしまいました。花粉症でもないわたし、前方の風景が涙にゆすれてしまいました。その曲は、樋口了一「手紙~親愛なる子供たちへ」です。こどもは子どもと表記すべきなんだけれど、原文を尊重しましょう。ポルトガル語の詩を翻訳したものらしい。

手紙~親愛なる子供たちへ~


年老いた私がある日、今までの私と違っていたとしても

どうかそのままの私のことを理解して欲しい

私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても

あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい



あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても

その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい

あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は

いつも同じでも私の心を平和にしてくれた



悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように

見える私の心へと 励ましのまなざしを向けて欲しい



楽しいひと時に 私が思わず下着を濡(ぬ)らしてしまったり

お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい

あなたを追い回し 何度も着替えをさせたり 様々な理由をつけて

いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを



悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の

準備をしている私に 祝福の祈りを捧(ささ)げて欲しい


 
いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない

足も衰えて立ち上がる事すら出来なくなったなら

あなたがか弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように

よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい



私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい

あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど

私を理解して 支えてくれる心だけを持っていて欲しい

きっとそれだけでそれだけで私には勇気がわいてくるのです



あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように

私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと

あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい

私の子供たちへ 愛する子供たちへ

わたしはずいぶんと歳をとって娘と息子に恵まれました。平均的なお父さんと違って、彼らとつきあう時間はとても短いのです。わたしたちの存在を超えた大いなるなにかに、彼らとの遭遇を感謝しています。

彼らのどちらかが、父さん、なんでわたし(ぼく)生まれてきたんだろう、とたずねることがあったら、父さんや母さんと出会って父さんや母さんと遊ぶために生まれてきたんじゃないかと、答えるつもりです。 

http://www.youtube.com/watch?v=VIys43kR5S0

一度聞かれてください。

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