« 25万石 | トップページ | 次の人たち 中学生のファイト »

夢のあとさき これも沙漠

11年前の2001年。34人の隊列で植樹をしました。

当時の田主丸中学校校長先生も参加され、中学生だけでも8人いたのですかね。
そのときがわたしは3回目で、以後今年まで沙漠は遠かったわけです。

大部隊ですしとてもにぎやかだったことを記憶しています。

その植樹地はやがて林になり森になるとみんな夢を共有したわけです。実際順調に成長していたのですが、異変が起きました。

Epsn0236  Epsn0237

この高さまで成長しながら、枯れているポプラ枯れはじめているポプラばかりとなっています。
何が起きたのでしょうか。本来ならばもう心配のいらない高さになっているのです。

水がない、それに尽きるのですが、地下の水脈の変化でしょうか。雨水の不足により地下水位が下がったのかもしれません。

一所懸命に作業をやり、6年7年は順調だったものが枯れはじめる。わたしもその植樹の当事者だったから、つらい思いはあります。

しかし これも沙漠です。

われわれの願望どおりにならないことがむしろあたり前。
よく見れば、木々の間には沙漠特有の草たちが茂っています。ポプラの成長につれさまざまな草が進出してきたわけです。

もはや沙漠に戻ることはないと思います。

さて、次の写真は昨年の植樹地です。

Epsn0257

クリックすれば拡大します。

写真中央右に見えるは、昨年の植樹看板です。砂は移動しました。看板もまもなく埋まりそうです。

本年の看板位置を参考にすれば、看板の右側真後ろ側のポプラは砂にのまれてしまいました。
左側の生存者はよく成長しています。この11年組が踏ん張ってくれれば、本年の植樹組もなんとかなるでしょう。

水脈や地下水の水位の変化、その年どしの雨量の予測、さらには風による砂の移動は、われわれには予測できません。
あくまで経験値による試行錯誤が現在も続いているわけです。今年は、砂止め作業をやりました。
ポプラの剪定した枝や沙漠の草などを植樹した周囲に埋め込み砂をかけ、砂の移動への柵としました。

簡単にはいかない。結果を尊重してよりよきものを探す作業はいまも継続中です。

「残念でしたねえ」  「いやこれも沙漠です」

沙漠が全体なのであって、われわれが部分であります。
その部分が部分として、汗とスコップで部分をより大きな部分としていくとき、全体は大きな部分とまだ小さいが成長する部分になります。

夢の旅というより冒険の旅かもしれません。全体へのおそれ(怖れ、畏れ)をいだきながら、それでもわたしたちの旅は続くのです。

|

« 25万石 | トップページ | 次の人たち 中学生のファイト »

かるかやレポート 2012」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夢のあとさき これも沙漠:

« 25万石 | トップページ | 次の人たち 中学生のファイト »